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こちらでは遠州流のさまざまな話題をお伝えします。

◆奥伝免許研究会    「三玉川を尋ねる」

令和6年4月22日、奥伝免許研究会で玉川の里研修に出かけました。

「三玉川を尋ねる」というテーマです。

各々、平安時代より詩歌に読まれた六玉川の景勝地で、多くの歌が残されています。

又浮世絵にも風流六玉川として数多く描かれています。

 

「いけ花」においては、歌の情景・心を表現すべく口伝の花として継承されて来ました。

 

今回の摂津・井手・野路の三玉川に臨み、いにしえに想いを廻らすことが出来た感慨深い研修でした。

🚌摂津の玉川

高槻市玉川2丁目

松風の音だに秋はさびしきに

衣うつなり 玉川の里

 

 源 俊頼(千載和歌集)

 

手杵に松・楓を生ける〜

 


🚌井手の玉川

京都府綴喜(つづき)郡井出町大字井手

駒とめて なほ水かわん山吹の

花のつゆそふ 井出の玉川

 

藤原俊成(新古今和歌集)

 

〜馬盥(ばだらい)に轡留(くつわどめ)で山吹を生ける〜

🚌野路の玉川

草津市野路町4丁目3−26

あすもこん 野路の玉川 萩こえて

いろなる浪に月やどりけり

 

 源俊頼(千載和歌集)

 

〜広口水盤に萩を水くぐりに生ける〜